1952-02-18 第13回国会 衆議院 予算委員会 第18号
しかしながら、東南アジア等における米食人口の増加その点が減りまして、輸出余力から考えますと、戦前大体九百五、六十万トンの輸出士がございましたものが、戦後は三百八十万トン程度に減つております。この減つたおもな分が東南アジア方面であります。本年シャムの輸出力は、百四、四十万トンぐらいに考えております。ビルマが大体百二十万トン程度と考えております。
しかしながら、東南アジア等における米食人口の増加その点が減りまして、輸出余力から考えますと、戦前大体九百五、六十万トンの輸出士がございましたものが、戦後は三百八十万トン程度に減つております。この減つたおもな分が東南アジア方面であります。本年シャムの輸出力は、百四、四十万トンぐらいに考えております。ビルマが大体百二十万トン程度と考えております。
それに反して米につきましては、米食人口の増大と、米の生産の回復が遅れているために、非常に緊迫した不足の状況が続いておるわけでありまして、一概には申せないのであります。その理由につきましても、人口と生産の関係という単純な数学的な関係のほかに、時々刻々の経済購買力と生産の関係が入ります。さらに生産の回復しておらない事情の中には、技術的な問題のほかに、治安その他の政治的な状況もあります。
こういうことから考えますと、世界の米食人口と米の生産供給というものとの間に、非常にアンバランスが出て来るというわけでありますが、世界の米産地としての最も重要な地位を占めている東南アジアの米の生産の状況は、一体現在どういうふうになつているか、戰前の程度まで行くには大体どのくらいかかるか、そういうような見通しがありましたならば、参考までに伺いたいと思います。